パート社員を活用している事例を知りたい
7.参画意識向上のために
小売業…スーパー/従業員数:約100人(うちパート社員90人)
緊密なコミュニケーションで参画意識を向上
■パート社員の店舗運営への参画意識向上
食品スーパーFは、近隣の競合店を圧倒する業績を上げています。その理由の1つは、パート社員の参画意識を向上させる取り組みを実施していることです。
担当者はこう言います。
「私たちの願いは『お客さまに喜んでいただく』ことです。そして当店のパート社員は、全員同じ気持ちで仕事をしてくれていると感じます。本当にありがたいことで、だから私はパート社員を大事な仲間だと思っています。「パート社員だから」「正社員だから」という考えは一切ありません」
「毎月、パート社員リーダーと話し合いの場を持っているのですが、だんだん要望の中身が変化してきました。最近の要望は、『お客さまのために自分たちが一体どうしたらいいのか教えてほしい』といった具合です。『駐車場の舗装がガタガタになっていて、お客さまが買い物しづらいから改修してほしい』というものもありました」
■改善活動へのパート社員の参加
同社は委員会活動が活発ですが、それも‘改善’への思いが浸透しているからこそです。CS推進委員会(Customer Satisfaction=顧客満足度向上推進委員会)を中心に、商品管理委員会、広報委員会、イベント委員会、環境委員会などが組織されています。各委員会の委員長は、いずれもパート社員が務めています。委員会の話し合いでは、具体的な目標を定め、実施スケジュールにまで落とし込まれます。これらはすべて、パート社員を含めた全従業員が情報共有しています。こうした取り組みが、参画意識を高めています。こういった委員会活動の時間も労働時間として扱うので、時給が発生していることも、パート社員の参画意識を高めることにプラスになっています。