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パート社員を活用している事例を知りたい

6.従業員の能力を伸ばしたい

製造業…おそうざい/従業員数:約2500人(うちパート社員2300人)

職場内訓練と職場外訓練を上手に組み合わせて人材育成

■教育訓練制度

惣菜の企画・製造・販売を行っているE社の主戦力は、社員数の9割を占めるパート社員です。そうしたことから、同社はパート社員を戦力化するためのさまざまな教育を行っています。同社の教育制度はOff-JT(職場外訓練)とOJT(職場内訓練)から成っています。

■思い切ったOff-JTで全体のスキルアップを図る

Off-JTは店舗ごとに年2回、店舗のパート社員全員が、本社などのトレーニングセンターに集められて行われます。内容は、商品や人員のシフトの管理などを行っている同社独自のパソコンソフトの操作方法や調理技術などの日常業務に必要なことから、同社の理念や考え方、制度についての講義などさまざま。スケジュールは朝9時から夕方5時まで、丸1日の研修です。

担当者はこう言います。

「研修に参加するパート社員には通常どおり時給はお支払しますし、もちろん交通費も会社が負担します。研修当日は、その店は誰もいなくなってしまうため、専任の支援チームに運営させます。このように店舗ごとの全員研修にこだわるのは、1つはコミュニケーション向上のため。また、調理技術研修ではお互いのレベルの差が見え、競争意識が芽生えるため、全体がスキルアップします。知識や技能が一斉に底上げされるので教育効果が高く、持続力も期待できます」

■計画的なOJTで多能工化を目指す

一方、OJTは店舗で日々の業務を行うなかでの継続的な教育です。その手引きとして、全員に小冊子が配布されます。内容は、発注・売り場展開技術・CS(顧客満足)という3つの基本業務の解説のほか、手洗いなど衛生のための作業手順、商品の出来栄えのチェックポイント、弁当やサラダなど調理項目ごとの作業スピードの計測方法など、いずれもイラストを使って分かりやすく解説されています。

「個々のパート社員に、冊子の内容を日々実践してもらいます。その際、担当業務を3週間でローテーションしているのが、当社の特徴ですね」

3週間ローテーションとは、個々のパート社員が各業務を3週間ずつ担当し、3カ月で一順する仕組みです(3週間×4業務=12週間)。目的は2つあります。調理技術を短時間で効果的に習得してもらうことと、全員にすべての業務に精通してもらうことです。日別・時間帯別のシフト管理は、全員が全業務をこなせる多能工でなくてはできません。そうしたことから、同社では全員が全業務をできるようにしています。

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