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トップページ > パート社員を活用している事例を知りたい > 目的別工夫事例:1.自社に適した人を採用したい

パート社員を活用している事例を知りたい

1、自社に適した人を採用したい

小売業…カジュアル衣料品販売/従業員数:約4000人(うちパート社員3600人)

パート社員採用時に面接と現場案内で人材と仕事のミスマッチを防ぐ

■採用面接時に売場案内

カジュアル衣料品の販売を行っているアパレル企業A社では、ショップでの販売パート社員を採用する際、バックヤードで面接をした後、売場を案内しています。まず、バックヤードで「いつ、どのくらい働けるのか」といった質問や過去の職歴などを聞き、履歴書の内容を確認した後、面接担当者は応募者を売場に案内するのです。売場を案内する理由は2つあります。

■理由その1 応募者側の職場理解を促す

1つはそれにより、応募者にさまざまな情報を具体的に与えることができるからです。例えば、自社がどんな商品を扱っていて、どんな方がお客さまなのか、先輩パートはどんな髪形や装いで、どんな仕事を行っているのか、などです。この案内ほど、応募者に採用後の自分の仕事をリアルに誤りなく理解してもらうのに良い方法はありません。

■理由その2 人材の適性と「その人となり」を見極める

売場を案内するもう1つの理由は、面接担当者が応募者を案内しながら、応募者の様子を見ることができることにあります。例えば、仕事の説明を聞いているときの目の輝き、その際に応募者自身から質問があるかどうかなどです。その他、先輩パート社員を紹介した際の受け答えや、面接担当者がお客さまに「いらっしゃいませ」あるいは「何かお探しですか?」と声をかけたときに、お客さまを全く無視した態度をとるか、面接担当者と一緒になって会釈の1つもできるか、といった具合です。

机を挟んで向き合う面接と比べて、応募者はリラックスしやすい状況にあるため、より素のままの「その人となり」が出てきます。A社の人事部長はこう言います。

「面接後に売場を案内することは、とても良い取り組みだと思っています。売場での反応を見て『この人なら』と思い、採用した人は自社に合った人材である確率が高いからです。具体的には、職場に慣れるのが早く、仕事ぶりが積極的ですし、長く働いてくれる傾向にあります。」

応募者に実際に働く現場を見せることは、人と仕事のミスマッチを防ぐ上でも、会社と働く人双方にとって有効な方法の1つです。

※公正な採用選考に向けて

日本国憲法は、基本的人権の一つとして全ての人に「法の下の平等」と「職業選択の自由」を保障しています。

「職業選択の自由」は、誰でも自由に自分の適性・能力に応じて職業を選べるということですが、この「職業選択の自由」の精神を実現するためには、ごく限られた人にしか門戸が開かれず、人種、信条、性別、社会的身分又は門地など本人の適性・能力以外のことを採用基準とするなどの不合理な理由で就職の機会が制限されない「就職の機会均等」の実現が不可欠です。

東京都では、「就職の機会均等」を確保するために、応募者の基本的人権を尊重した「公正な採用選考」を実施するよう事業主の皆様方に御協力と御努力をお願いしています。事業主の皆様方におかれましては、公正な採用選考の考え方について御理解いただき、パート社員についても、差別のない公正な採用選考の実施に向けて積極的な取組をお願いいたします。

https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kaizen/kosei/

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